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視点の行方

DTPのファイル圧縮 Zipが圧倒的

印刷ジャーナル 2009年4月15日

 (株)吉田印刷所(新潟県五泉市、吉田和久社長)はこのほど、「DTP作業で使用するファイル圧縮形式」についてのアンケート調査結果を発表した。
 この結果、Zipが50%以上の得票を得て圧倒的な1位。これはDTP作業用のOSにウインドウズを使用するユーザーが多く、しかもXPなどでは標準でZip圧縮を行なえることが理由のひとつと考えられる。MacOSでもZip圧縮ができるようになったことも、頻繁に利用される理由と考えられる。
 2位は約16%でStuffIt。Macに最初からインストールされている利便性から、多く利用されていると考えられる。
 3位は約16%でLHA。ウインドウズの圧縮ソフトで有名な「+Lhaca」や「Lhaplus」では、ソフト名に「lha」の文字が入っており、LHAという圧縮形式が大きな影響力を持っていたことが想像できる。また、マイクロソフトからは、公式ソフトとしてLHA圧縮されたファイルを展開(解凍)できるものも配布されている。MacOS8や9などでは「MacLHA」という圧縮・展開ソフトが無料で利用できたことも、ユーザーが多い理由と考えられる。
 4位は約8%でStuffItX。同形式は2002年、StuffItのバージョン7でリリースされ、StuffIt形式よりさらに圧縮率が高められる形式であるが、意外と利用されていない結果となった。StuffItでも圧縮は十分ということか、あるいは微妙な圧縮率の違いは近年のネットワーク速度向上によって無視することができるレベルになってきたとも言える。また、StuffItX形式はStuffItExpanderのバージョンによっては正常に展開ができないということもあるため、注意が必要かも知れない。2位と4位のStuffIt系で25%を占めるため、かなりの支持があると言える。
 5位は約4%で7-Zip。ほとんど使用されていないという結果になった。7-Zipはウインドウズ版とMacOSX版ともにあるが、その存在自体があまり知られていない可能性もある。
 今回のアンケートは、2008年3月から2009年4月にかけて、同社が運営する「DTPサポート情報blog」の閲覧者を対象に実施したもの。ウェブサービスにより440票の回答を得た。
 同社は今後も印刷・DTP関係のユニークなアンケートを実施していくとしている。