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視点の行方

フォトグッズ市場は成長株

印刷ジャーナル 2008年12月5日

 (株)インフォトレンズ(東京都渋谷区広尾、塚本卓郎社長)がフォトグッズ市場をまとめたマルチクライアントスタディレポートを発表した。
 フォトカード、フォトブック、フォトカレンダー、その他特殊なプリントに代表されるこの分野は、フォトプリント量が減少している中、デジタルイメージングメーカーにとっては新しい利益をもたらす成長株といえる。事実、インフォトレンズのレポートによると、米国のフォトグッズ市場は2007年から2013年の間、年平均成長率(CAGR)で22%、2013年には金額にして25億ドルをはるかに超える金額が予想されており、また、西欧ではCAGRで23%、金額にして2億ドル以上に達するものと見られている。
 一方、フォトグッズ市場では、興味の欠如、また認知度の低さが非常に重要な問題となっており、それは米国、西欧の回答者のうち、たった5分の1が過去12ヶ月間以内にフォトグッズを購入したと回答したことでも明らかである。インフォトレンズは「興味の欠如というバリアは、未体験のコンシューマに対しフォトグッズを購入してみようという方向に仕向けるような効果的なマーケティングを行なう努力によって対処できると考えている。調査では過去にフフォトグッズを購入した回答者のうち、高いパーセンテージの方々が、また購入したいと思うという結果が出ている。既存顧客を保持し、まだ顧客ではない層を捕まえることができるベンダーは、ビジネスをリピーターにつなげる安定した流れを築く傾向にある」とコメントしている。
 フォトブックは両地域のプリント量においては、成長率の大半を担う分野として期待されており、また、単価が高いため、フォトカードに代わりフォトグッズ市場において最も利益の上がる分野となっている。とはいえ、フォトカードは今後もコンシューマにとって人気商品であり、また、提供サービスベンダーにとっては利益率の高い分野であるだろう。
 今回のマルチクライアントスタディでは、平均的なデジタルカメラ保有者に比べ、フォトグッズ購入者がより多くの写真を撮影・プリントしている点から、とくに消費活動の活発なコンシューマセグメントに注目し、実態を調査・解説。マーケットセグメント、顧客要望、利用パターン、購買計画、成功要因、またその他ベンダーの商品開発、マーケティング、営業活動に役立つ情報が掲載されている。同レポートは、北米および西欧のコンシューマ調査(1,000人:フォトグッズ購入者を含む)に基づき、両地域のフォトグッズ市場(とくに、カード、カレンダー、フォトトブック、特殊プリント)の予測を分析したものである。
 同レポートの購入は、米国、西欧別々、またはパッケージで購入できる。