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視点の行方

日紙商も疑問

印刷ジャーナル 2008年8月5日

 日本洋紙板紙卸商業組合(佐中雅_理事長)は、製紙メーカー・代理店宛に今年4月、価格修正に関連して5つの要望を行ない、価格修正の実施から2ヶ月を経過したことから、価格修正の状況や要望事項の実現度合などの把握を目的にとして順次検証作業の準備を進めている。そのようななか、日本経済新聞・「製紙大手の印刷用紙値上げ」の記事(平成20年7月17日付)が掲載されたことから同組合では、あらためて製紙メーカー、代理店各社に、その内容に関して、次の照会を7月29日付で提出している。
【照会事項】
 「本記事では、適用時期、修正幅、価格水準などの点について、全国の弊組合員が代理店を通じて要請された価格修正の条件と相違し、更に各製紙メーカーが4月前後に発表されました価格修正の条件とも乖離いたします。
 適用時期、修正幅、価格水準などが公正で公平であったのか、価格較差の解消が出来たのか、貴社※が4月に公表した価格修正の条件や弊組合の要望事項に照らし合わせて、ご意見やご説明を賜りたくお願い申し上げます。
大変お忙しい時期とは存じますが、8月8日頃までにご回答賜りますようお願い申し上げます。
※代理店宛の照会では、ここの表現は「製紙メーカー各社」となっている。
 全国の組合員(紙卸商)だけでなく、全日本印刷工業組合連合会傘下の都道府県工組の皆さまも、6月からの価格修正やその幅について、新聞に意見広告等するなど種々努力して紙のユーザーにご理解を求めている最中に、この記事が掲載されました。
 紙産業界は再生紙古紙配合率偽装問題で、何よりも信頼の回復が喫緊の課題である中、顧客業界からほんとうに信頼される価格修正であったのか、我々紙卸商は顧客業界に真摯に説明していかなければなりません。公平、公正、更に透明性が紙のユーザーから求められております。是非、そのような観点からも、お答えあるいはご説明をお願いしたいと存じます。また、これとは別に冒頭で申し上げました要望事項の検証につきましては、時期をおいて改めてお願いいたしますので、その際もよろしくお願い申し上げます。」
 同組合では、4月23日に「価格修正に関する要望について」を製紙メーカー及び代理店に対し提出しており、今回で4回目となっている。
 なお詳しくは、同組合ホームページ、トップ画面の最新ニュースにて公開されている。
http://www.jpbwa.com/