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KASTと東京応化、光触媒応用で再生可能なPS版開発
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2008/04/14
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| (財)神奈川科学技術アカデミー(藤嶋昭理事長/以下、KAST)と東京応化工業(株)(中村洋一社長)はこのたび、再利用可能なオフセット印刷用PS版の開発に成功した。同技術は、PS版の感光性樹脂層の代替技術として、酸化チタン光触媒技術を応用。この光触媒PS版に水性インキを用いたインクジェット法で画像を形成するというもの。さらに印刷後はUV照射で分子の膜を分解除去し、再利用できる。印刷工程の低コスト化および環境負荷の大幅な低減に貢献する技術として期待される。 酸化チタン光触媒とは、光を吸収することにより分解作用と親水作用の2つの機能をもつ物質。この機能は、環境エネルギー分野や医療分野、ガラス分野などの幅広い分野で応用されている。 今回発表された技術は、この酸化チタン光触媒技術とインクジェット技術を組み合わせたことにより、製版工程を簡略化し廃液を大幅に削減するとともに、刷版の容易な再利用を可能とするため、印刷工程の低コスト化および環境負荷の大幅な低減に道を開く技術として期待される。 これまでも、光誘起酸化分解反応および光誘起超親水化反応を示す酸化チタン光触媒を表面に塗布したPS版の開発は行なわれており、印刷に使用された後に刷版にUV照射し、再生を行なう技術は検討されてきた。しかし、従来のアプローチでは画像形成プロセスの効率が低く、実用レベルでの応用は困難とされてきた。 今回、KASTと東京応化は、通常使用されているアルミニウム製オフセット印刷用PS版の感光性樹脂層の代替技術として、酸化チタン光触媒微粒子を塗布し、その上部に自己組織化単分子膜で表面を修飾した光触媒PS版を作製。これに水性インキを用いたインクジェット法で画像を形成し、UV照射で非画線部を分解、水洗して印刷機に取り付ける。さらに印刷後は再びUV照射で自己組織化単分子膜を分解除去し、再利用できるという。同技術は、通常CTPとは異なり、高額のレーザー露光機などが不要なため、設備投資を抑えることができるのも優位性の一つである。 さらに両社は、従来のアルミニウム板に酸化チタン光触媒微粒子を塗布する方法ではなく、チタニウム板を用いたPS版の基礎的印刷実験にも成功したことを明らかにした。従来のアルミニウム製PS版は、印刷工程での表面摩耗による耐刷力面で、再利用回数に限界があると考えられてきた。しかし、チタニウム板の表面を直接酸化チタン光触媒とすることで、刷版自体の耐刷力が大きく向上することから、光触媒PS版の再利用回数も増加するものと期待される。 ![]() |
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