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躍進企業REPORT

横山印刷:シノハラ製66サイズ5色機を導入 -「水、インキ調整が容易に」

印刷ジャーナル 2015年1月1日
SHINOHARA66VHの前で横山社長(右)と横山常務
国内唯一のSHINOHARA92

 (株)横山印刷(本社/茨城県土浦市、横山豊教社長)は、2000年に初のオフセット印刷機としてシノハラ印刷機を導入して以来、一貫してシノハラ印刷機にこだわり続けてきたシノハラのヘビーユーザー。国内唯一の「SHINOHARA92」のユーザーであり、昨春には5台目のシノハラ印刷機となる「SHINOHARA66VH(66サイズ5色機)」を(株)シノハラ・ジャパン(静岡県島田市、増田静夫社長)より導入した。そこで今回、2012年に国産印刷機メーカーとして再生を果たした新生シノハラ印刷機の魅力について同社の横山豊教社長と横山晃教常務取締役に語ってもらった。

全5台のシノハラ印刷機で競争力強化

 横山印刷の創業は1930年。創業以来、「高度情報化時代」のニーズに対応する印刷会社として、時の流れを的確に掴みながら成長を続けてきた。現在の主な取引先は金融機関・官公庁や地元企業など。企画・製版、印刷から製本・後加工までの一貫生産体制を確立するとともに、ISO9001、プライバシーマークやグリーンプリンティング認定工場の取得などでクライアントニーズに応えている。

 「もともとは活版印刷の会社としてスタートしたが、2000年に初めてシノハラの印刷機を導入してからはシノハラの印刷機しか使ったことがない。地方の特色を考えると、そうそう頻繁に設備更新することもないので、当初は長年にわたり使用できる堅牢性を重視して印刷機メーカーを選択した」

 同社の横山社長は、初めてシノハラ印刷機を導入した理由についてこのように振り返る。そして現在、同社は全5台のオフセット印刷機を所有しているが、その全部がシノハラ印刷機となっている。菊4裁単色機が1台、「SHINOHARA66」「SHINOHARA75」「SHINOHARA92」など4色機が3台。そして今春には、初の5色機となる「SHINOHARA66」をラインナップに追加した。

 「『SHINOHARA66』は最高運転速度が1時間に1万6,000枚まで可能で、短納期化が進む今の時代に合う印刷機だと思っている。また、当社はプロセス4色の印刷受注が多いが、4色だけでなく、もう1色を加えての特色+4色、ニス+4色など近隣の競合他社との差別化を図ることができると考え、初めての5色機の導入を決めた」(横山常務)

 また、横山常務は昔からシノハラ印刷機を使用してきたヘビーユーザーだからこそ分かる新生シノハラ印刷機の良さについて、次のように語っている。

 「従来のシノハラ印刷機は水の調整に苦労するところもあったが、新しいシノハラ印刷機は水の調整がかなり楽になり、1日通して使っても水の調整をしなくて済むため、オペレーターから好評を得ている。また、インキ壺にしても、以前と比べると、調整やメンテナンスがかなり容易にできるようになった」

 また、全5台のシノハラのラインナップの中でも、同社がとくにお気に入りなのが国内唯一で導入している「SHINOHARA92」だ。

 「当時、A全か菊全の印刷機が欲しかったのだが、他社メーカーではなく、『SHINOHARA92』を導入した理由は、同機を導入した場合、CTPは四六半から四六全に買い換えなくてはいけないが、PS版自動現像機はそのまま使用することができ、版サイズも他メーカーの印刷機より小さくコストを抑えられるため、価格競争力を高められると考え選んだ。92は当社の戦力機として非常に重宝している」(横山社長)

 「結局のところ、われわれは昔も今も、シノハラ印刷機が大好きなんですよね」
 横山社長、横山常務はこのように口を揃えて話しており、今後もシノハラ印刷機を最大限に活用しながら競争力強化に努めていく方針だ。