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躍進企業REPORT

メイセイプリント:仲間専門に「圧着DM+宛名印字」

印刷ジャーナル 2012年5月25日
渡辺 工場長
安川 チーフ
2台設備するリョービニスコーター付き4色印刷機
BUSKRO社の検査カメラ装置付き高速インクジェットプリンタ
デュプロの最新型フチ糊圧着機

コスト重視型には「フチ糊圧着方式」を提案

 (株)メイセイプリント(本社/愛知県清須市枇杷島駅前東1-3-3、渡辺敏夫社長)は、仲間仕事を専門に圧着ハガキ、圧着DMを行う印刷会社として10年間にわたり印刷会社をサポートしてきた。昨年には、プライバシーマークの取得と同時に、BUSKRO社の宛名印字機を導入するとともに、印刷会社がクライアントへの提案の幅を広げられるように、ニス圧着よりも低コストでの圧着が可能なフチ糊圧着を開始するなど、印刷会社のパートナーとしての体制を強化している。

 同社は1993年、名刺・封筒・伝票などの下請けを行う印刷会社として創業。1995年にDTPを導入した後、CTP・4色印刷機をいち早く導入し、短納期小ロットカラーの先駆けとして、愛知県下を中心に同業者の信頼を獲得してきた。
 そんな同社が圧着ハガキの本格受注を開始したのは2003年。当時は珍しかったニスコーター付4色印刷機(リョービ製)と圧着機(ハママツ製)を導入したことに始まる。それから約10年が経過した現在は、売上の80%が圧着ハガキと圧着DMで占めるまでとなり、同社の中核となる分野に成長している。リョービのニスコーター付4色機も増設し、現在は3ラインのニス圧着ラインにより、月産500万枚以上の生産能力を有するまでとなっている。
 現在、折りや抜きの加工を施した様々な圧着DMのバリエーションは30種類以上。同社の安川俊輝チーフは、「圧着方式のDMは、封書方式のDMと比べると工程が少ないため、その分、低コストで制作時間も短縮できる。また、封書DMと比べると数が少ないため目に付きやすく、めくるだけで内容を見ることができるため、心理的にも開封率が高いと認識している」と圧着DMの優位性に自信を見せている。

BUSKRO社のインクジェットプリンタを導入

 同社は昨年、プライバシーマークの取得と合わせ、BUSKRO社の検査カメラ装置付高速インクジェットプリンタを導入。印刷・加工から宛名印字、投函までをワンストップで行える体制を構築した。
 これにより納期短縮とコスト削減、一貫体制による情報漏えい防止につながることは当然であるが、安川チーフは宛名印字の「品質面」において予想以上に好評であることを強調する。
 「当社は元々、名刺で出発しているため、文字を見る目が非常にシビアである。この品質へのこだわりが他社との差別化となり、好評の要因となっているのではないか」
 ちなみに同社はプライバシーマークを1年半の歳月をかけて取得したという。これは、あえて時間をかけることで社員の個人情報保護への意識を徹底することが目的だったようだ。

昨年より「フチ糊圧着DM」を開始

 光沢圧着ニスで高級感があり美しく仕上がるニス圧着方式。しかし昨今では、少しでもコストを抑えてDMを発送したいというクライアントも少なくない。
 そのようなニーズに応えるため、同社が昨年から開始したのが「フチ糊圧着DM」である。この圧着方式は、広告の周囲のみを糊付けして封を綴じる。封筒不要で発送できるため、納期とコストを大幅に短縮できる。
 「当社の最近の傾向として、A4やA6の圧着DMのニーズが増えているが、フチ糊で圧着するとニス方式と比べ、A4だと4頁で1割、6頁だと3割も低コストで行うことができるため、コスト重視のクライアントに是非ともご提案していただきたい」(渡辺達也工場長)
 また、ニス圧着の場合は責任の所在が難しいため印刷からの受注のみ請け負っているが、フチ糊の場合は刷り本からの支給も可能とのこと。同社は本年1月に、最新型のフチ糊圧着機(デュプロ製)を導入しており、今後の受注拡大を期待している。

広告承認や差出申請などの業務もサポート

 DMの仕事を受注したものの、印刷会社にとって難しいのが各種郵便規制である。このため、同社では日常的に社内研修を行い、内容、数量、形状、納期によって最適な差出方法を提案できるよう教育を行っている。また、面倒な広告承認や差出申請も引き受けているという。
 「印刷会社は郵便事情に詳しくないが、メーリング業者は印刷に詳しくない。当社はその両方に明るいため、両面から最適なDMを提案できるのが強み。DMのことであればどんなことでもご相談していただきたい」(渡辺工場長)
 DMのプロとして、名古屋での地盤を築いてきた同社は現在、東京、大阪に営業所を開設している。さらに昨今では、圧着DMの通販サイト「圧着Dm net.」を開設するなど、仲間仕事を専門とするDM企業として、さらなる躍進を目指している。