PJweb news

印刷産業のトレンドを捉える印刷業界専門紙【印刷ジャーナル】のニュース配信サイト:PJ web news|印刷時報株式会社

トップ > 躍進企業REPORT > 提案営業応援プロジェクト「プロポーズ大作戦」始動
躍進企業REPORT

旭紙工:提案営業応援プロジェクト「プロポーズ大作戦」始動

印刷ジャーナル 2011年6月25日
JP2011会場で展示した首掛けラベルのサンプル

 「印刷を支え、加工を活かすことで情報産業の一翼を担う」---旭紙工(株)(大阪府松原市、橋野昌幸社長)は、新たな提案営業応援プロジェクト「プロポーズ大作戦」を立ち上げた。同プロジェクトは、印刷会社の営業マンがもっと簡単に提案でき、さらには印刷会社の売り上げアップに直結するような製本会社からの提案を模索した結果生まれたもの。商材を絞り込み、実製品に限りなく近いデザインで営業マンがそのままクライアントに持参できるサンプルを作成、さらにデザインフォーマットのテンプレート化、価格設定の目視化を行い、提案〜受注〜デザイン〜印刷〜製本〜納品までを全面的に支援する。

これまでの提案は本当に望まれていたものなのか

 同社はこれまで、年賀状や暑中見舞いなどの発信ツールを自社で加工できる様々な製本加工を盛り込んだ形で作成し、毎回5,000通以上を発送。また、展示会などでも型抜き製本や特殊折加工などの提案を行ってきた。1冊の本で上下を別々に捲れる「バラブック」、封筒に入れずにそのまま発送でき、使用後は絵葉書として使用できる卓上カレンダー「ポスカレ」、政治家を主なターゲットとした大量の情報を盛り込めるピラミッド名刺をはじめとした「セカンド名刺」など、直近2年間だけでも同社が作成した製本サンプルは10アイテムを超える。
 今回のプロジェクトは、「これらの提案が本当に印刷会社から望まれていることなのか」を問いただすことから生まれたという。
 「これまでのサンプル作成は『社内で行える最も複雑な加工』をテーマに、『こんな製本ができるようになりました』というアピールに力を入れていた。顧客からは『いつも変わったものを製本しているね。楽しみにしてるよ』とお褒めの言葉を頂くことも多かったが、実際の受注に至るケースは少なく、我々の製本加工の提案が実は顧客である印刷会社に望まれていないのではないかと悩むこともあった」(橋野社長)
 つまり、変わった製本を活用して印刷会社の提案力・売り上げ向上に繋げて欲しいと考えていた同社の取り組みは、製本加工の知識がある人にとっては面白いサンプルであっても、決して印刷会社が提案しやすく、売り上げに直結するツールではなかったということに気付いたわけだ。
 「印刷会社のクライアントは印刷物を作りたくて印刷発注しているわけではなく、商品案内であれば、より多くの商品を売るために印刷物を発注する。そこで製本会社に求められることは、『印刷会社がクライアントの商品の売り上げ向上に繋がる提案をより簡単に行えるような提案』ではないかと考えた」(橋野社長)

首掛けラベルをテンプレート化

 印刷会社の営業マンがもっと簡単に提案できるように、さらには印刷会社の売り上げアップに直結するような製本会社からの提案を模索し、今回のプロジェクト「プロポーズ大作戦」が生まれた。
 「スーパーで陳列されている商品パッケージや新聞の折り込みチラシの『私を購入してください』『私の店に来てください』というアピールは、一般消費者へのプロポーズと言える。会社案内や商品パンフレットなども同様だ。また、印刷会社からクライアントに行う印刷物の新規提案もビジネスにおけるプロポーズではないだろうか。これら一世一代のプロポーズを成功させるために旭紙工が製本・後加工からお手伝いをしたいと考え、今までとは少し違う角度でサンプルを作成しはじめている」(橋野社長)
 具体的に現在作成しているのはビンに掛ける首掛けラベル。焼酎ブーム、地酒ブームにはじまりスーパーや酒販売店、高速道路のサービスエリアなどの陳列棚には多種多様なビン物が並んでいる。
 これらの中には、消費者に手に取ってもらうために携帯から応募できるキャンペーンのシールを貼るなどの工夫が施されているものもあるが、小規模な酒蔵などで大規模なキャンペーンを展開することは容易ではない。
 そこで同社は、ビンのネック部分に掛けるPOPをテンプレート化し、印刷会社の営業マンが地酒メーカーなどにそのまま持って行けるようなサンプルを準備した。
 酒の肴レシピなどの情報が載せられる中綴じ小冊子を型抜きした「Don't Disturb Type」、返信ハガキを付けて折り込み購入者の情報を集める工夫ができる「With Postcard Type」、多くの情報量を載せる必要は無いが、これだけはPRしたいという商品用の「Kokeshi Type(L/S)」の4種類で、製品説明用のテンプレートと価格表も準備されている。

「ポストプレゼン隊」が全国でプレゼン

 現在、化粧品用の首掛けラベルを含む約30種類のサンプル作成に取り組んでおり、「今年中に10品目30アイテム、3年後には30品目100アイテムまで拡充したい」と橋野社長は話す。
 同社ではこの活動を「提案営業応援プロジェクト〜プロポーズ大作戦〜」として社内に製品開発とWeb展開を考える部門を設立し、アイテムの拡充を図っている。また、「ポストプレスで差別化を」をテーマとした「ポストプレゼン隊」を結成し、要望があれば首掛けラベルをはじめとした様々な製本・後加工サンプルを持参し、全国各地の印刷会社や組合の勉強会などでプレゼンテーションを行う準備も整えている。
【問い合わせ】
 電話072-336-5360