2016年6月21日
人間国宝の九代 岩野市兵衛氏による越前生漉奉書を使用した扇子
(株)山櫻(市瀬豊和社長)は、人間国宝の九代 岩野市兵衛(いわのいちべえ)氏による越前生漉(きずき)奉書を使用した扇子「人間国宝扇子」を発売した。
越前生漉奉書とは、福井県越前市で漉いている越前和紙。原料は古くから和紙の材料として使われている楮(こうぞ)を100%使用。1,500年変わらぬ伝統的な技法で、土地が育む地元の澄んだ水を使い、薬品や機械を一切使わずに1枚1枚手作業で漉きあげている。
越前生漉奉書は、版画用紙として使っても約300回の刷りに耐え、紙が伸縮しないことから、浮世絵木版、現代版画の分野においても多くの愛好家がいる。あのパブロ・ピカソも先代の八代 岩野市兵衛氏の漉いた紙を版画用紙として愛用していたという。
「人間国宝扇子」は、唐木骨・白竹骨の2種類で、扇子・桐箱・紹介しおりがセットで1万800円(税抜、送料込)。同社担当営業、窓口のほか、同社ECサイト「SOREAL」でも購入が可能。