2016年6月6日
富士フイルム(株)は6月1日、drupa会場内で記者会見し、軟包装用途向け水性インクジェット技術の開発について発表した。
軟包装分野で使われている非吸収性のフィルム基材では、インクジェットインクの着弾液のにじみが問題になるが、新たに開発した水性インクジェット技術は、Jet Press 720Sで培った「Rapic技術」を応用し、インクを着弾した位置に確実に保持するとともに、独自の下塗り技術と組み合わせることで、クリアな画像再現を可能にする。これらの技術と同社の高画質ヘッド「Samba」との組み合わせにより、1,200dpiの高画質フルカラーで30m/分以上の生産性が得られ、軟包装の裏刷り工程のデジタル化が実現する。
drupaでは、「FUJIFILM Inkjet Technology」ゾーンにて、水性インクジェットインクのプリントサンプルを展示している他、開発中の高光沢メタリックインクによるインクジェットプリントサンプルも展示している。