2016年2月21日
JetPressとSpeedmasterのR&D資源を融合させたHeidelberg Primefire 106
ハイデルベルグ社のリンツバッハCEO(左)とFFGSの吉田整会長
ハイデルベルグ社と富士フイルムは2月19日、B1デジタルインクジェット印刷機の共同開発プロジェクトを明らかにし、drupa2016において新製品「Heidelberg Primefire(プライムファイヤー)106」を展示実演すると発表した。
これはドイツで開かれたハイデルベルグdrupaプレスカンファレンスで明らかにされたもので、そのプロトタイプも報道陣に公開された。
カスタマイズされた「Samba」MEMSプリントヘッド技術を組み込んだ、解像度1,200×1,200dpiの水性インクジェットシステム。CMYKにオレンジ、緑、紫を加えたマルチカラーテクノロジーで広色域の再現を可能としている。
システムは、インクジェットユニットの前にプレコンディショニングユニット、その後はドライユニットとコーティングユニットで構成。紙厚は0.2〜0.6ミリまで対応。現時点ではパッケージ分野をメインターゲットとしているが、今後は薄紙対応の開発も進めていく。
drupaの後、ドイツの印刷会社でフィールドテストが開始される予定で、2017年の発売を目指している。