2015年11月5日
新技術によるグラビアオフセット印刷版の断面
(株)SCREENホールディングスは、グラビアオフセット印刷をベースに独自技術を応用し、様々な線幅が混在する複雑な電子回路においても、複数回の印刷を行うことなく容易に一括形成を可能とする世界初の製版技術を確立した。2016年1月までにこの技術を使った印刷版の商品化を予定している。
印刷業界で培ってきた製版技術・画像処理技術に加え、半導体・液晶関連の製造装置で定評のある表面処理技術やプリント基板関連の直接描画技術を応用。グラビアオフセット印刷方法をベースに、世界で初めて電子回路の一括形成を可能にする製版技術となる。
電子回路の製版データ作成時にインクの材質や粘度、印圧情報を考慮し、回路の線幅に応じて最適な深度を持つ印刷版を製作するもので、回路の一括形成時における線切れや膜厚の不均一性などの転写不良を解消。プリンテッドエレクトロニクスでは難しいとされてきた生産性とコスト面での課題を一気に解決する画期的な技術となっている。