2014年10月23日
日本製紙(株)(馬城文雄社長)は、同社の上質塗工紙「オーロラコート」の省電力型UV印刷への適性を向上させた。
枚葉印刷市場では、小ロット・短納期仕事の増加により、省電力型UV印刷機の導入が進んでいる。一般的に省電力型UV印刷は、低温時における専用インキのタック(粘り気)が油性インキに比べて大きく上昇するという特徴があり、特に表面に光沢を持たせたグロス系塗工紙は紙の平滑性が高い分、冬場を中心にピッキングのトラブルが発生しやすいことが課題となっていた。
今回、印刷機メーカーや印刷資材メーカーの協力のもと同社の技術力をいかし、「オーロラコート」の表面強度を上げる対応を行うことでピッキング耐性を向上させ、省電力型UV印刷を想定した品質を実現。また表面強度を上げると油性インキが乾燥しにくくなるという課題も克服し、油性印刷、UV印刷、双方の印刷条件で適応する用紙として改良した。