2014年6月20日
色弱者は、明度差によるチェックやストライプの模様によって図柄を判別できるようになる
東洋インキ(株)は、パッケージや表示物などのカラー画像の配色を、見た目の配色を変更することなくカラーユニバーサルデザイン(CUD)対応させる新機能「ディザ」を産学協同で開発。同社が無償配布を行ってきたCUD支援ツール「UDing」シリーズに同機能を搭載したMac OS X版ソフトウェア「UDingディザ」としてラインアップし、配布を開始した。
今回開発された新機能「ディザ」は、東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻(村上存教授)とのコラボレーションから生まれたユニークな概念に基づいている。仕組みは、難判別部分の色から少しだけ明度を上げた色/下げた色を作り、この2色で難判別部分をチェック(市松模様)やストライプ(縦・横縞模様)に塗りつぶす(ディザリング)というもの。この2色による模様配色は、視覚効果によって混ざりあい、見た目は元画像と同じ配色であるイメージを与えることができる。一方、色弱者にとっては、その明度差による模様が強調的に認識されるので、画像のCUD対応が実現できる。