2011年12月2日
次世代インクジェットデジタル印刷機「Jet Press 720」
富士フイルム(株)は、次世代インクジェットデジタル印刷機「Jet Press 720」を発売した。
新たに開発したMEMSによる世界初の解像度1,200dpiの高密度・高精度シングルパス方式プリントヘッドと水性顔料インクジェットインクの採用により、高速かつ高画質で大サイズ印刷に対応したインクジェットデジタル印刷機として注目されている。
インク中の顔料を高速に凝集させるRAPIC(ラピック)技術による滲みのないシャープさと、独自の4階調変調方式による階調再現性で高画質な印刷を可能とし、写真やイラスト、文字再現性にも優れる。また、シングルパス方式で描画するため、菊半サイズで2,700枚/時(A4サイズ換算180枚/分)の高速印刷を実現している上、速乾性インクであるために印刷後直ぐに裁断や製本などの後加工作業へ移行できるなど、短納期ニーズにも適応。インクジェット方式でありながら専用紙を必要としない。「2011年度グッドデザイン賞」を受賞している。
なお同社では、デジタル印刷ビジネスのさらなる拡大を図るため、12月1日付けで新会社「富士フイルムデジタルプレス株式会社」を設立。今後は同社を通じて販売していく。同時にショールーム「Jet Press Square」を開設してJet Press 720の体験の場も提供していく。