2010年7月15日
リョービ(株)(吉川進社長)はこのたび、LED-UV印刷システムの搭載モデルを、同社のフラッグシップ機である菊全判寸延びサイズ印刷機「RYOBI1050シリーズ」に拡充するとともに、厚紙やプラスチックシートなどの厚紙印刷への対応をさらに強化したLED-UV印刷システムを1050シリーズ用に開発し、販売を開始した。
同社は、次世代のUV印刷システムとして、UV乾燥装置の光源を従来のランプ方式に替えてLED方式を採用した「LED-UV印刷システム」を枚葉オフセット印刷機メーカーとして世界で初めて開発し、菊四截サイズからA全判サイズの多色印刷機に展開してきた。LED-UV印刷システムは従来のランプ方式に比較すると、約15倍の長寿命で電力量も70~80%削減できるなど、環境負荷を大きく削減できるUV印刷システムとして注目され、市場で導入が着実に進んでいる。
今回開発した厚紙対応のLED-UV印刷システムでは、LED-UV乾燥装置の直下に、用紙の吸着機能を備えた渡し胴を採用しており、搬送中の用紙を渡し胴に密着させることで、高速運転時に用紙がLED-UV乾燥装置に接触することを防止し、こすれ傷の発生を抑えている。用紙厚は最大で1.0ミリに対応できる。
同社ではこの厚紙対応のLED-UV印刷システムにより、厚紙印刷に対する汎用性と生産性をさらに高めることができるものとしている。