2010年3月16日
富士フイルムグラフィックシステムズ(株)(本社/東京都千代田区、吉田整社長・以下FFGS)は、現像廃液の体積を8分の1にまで濃縮できる現像廃液削減装置「XR-2000」を発売した。
同製品開発の背景は「温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比で25%削減」という政府目標を受けて、産業界による地球温暖化防止対策への要求が日に日に高まる中、出版商業印刷業界においてもCO2排出量削減が強まっており、印刷会社では環境への取り組みをアピールするために環境負荷の少ない資材の購入や現像廃液量の削減といった、刷版工程での対策が重要になっていることにある。
FFGSはこうした現状を受けて現像廃液を濃縮し「蒸留再生水」と「濃縮廃液」に分離処理することにより、廃液の体積をわずか8分の1にまで濃縮できる「XR-2000」を発売したものもので、廃棄物(廃液)の運搬・最終処分に伴うCO2排出量およびコストの大幅な削減に貢献するものと注目される。
【現状CTPシステムとの比較と主な特長】
(1)現像廃液を濃縮し、「蒸留再生水」と「濃縮廃液」に分離処理することで、最終的な産業廃棄物(濃縮廃液)を8分の1にまで濃縮。
(2)「蒸留再生水」は下水に放流できる水質で再利用も可能。
(3)最大処理能力1500/月(稼働率100%での最大処理量)。(4)減圧・蒸留/ヒートポンプ方式の採用により、省電力を実現。