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人事・移転・訃報

モリサワ、新社長に森澤彰彦氏

2009年6月1日

 (株)モリサワ(本社/大阪市浪速区)は、5月26日開催の定時株主総会および取締役会において新社長に森澤彰彦氏が選任され、同日付けで就任したと発表。これを受け6月1日に東京本社内で開かれた記者会見で森澤彰彦新社長は、「業界標準からメジャーブランドへ。フォントをコアにさらなる発展を目指す」との考えを示し、新たな経営体制下における事業方針を明らかにした。なお、森澤嘉昭社長兼会長は、代表取締役会長に就任。最高経営責任者(CEO)として取締役会議長および中長期の経営戦略にかかわり全体を指導していく。

 会長職に専任することとなった森澤嘉昭氏は、「文字を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、1975年から1997年、さらに2003年から 2009年までの計28年間にわたり代表取締役社長に就任。この間、主に印刷/出版/グラフィックデザイン業界を対象に写真植字機、電算写真植字機、 DTPシステムの開発/販売に力を注ぎ、強固な経営基盤を築いた。
 この度、これまでの経営理念を継承しつつ、さらに経営改革のスピードを早め、新たな発展を目指すため、4代目として森澤彰彦氏(専務取締役執行役員)の代表取締役社長就任を決め、迅速かつ柔軟な経営に乗り出した。
 会見で森澤会長は、「社会の変化が益々激しさを増す中、若くて優秀な森澤彰彦に後を譲ることを決断した」と説明した上で、「私はこの業界で約50年間お世話になった。後任の新社長は若いとはいえ、経験を積んでいるし、東京の市場も把握しており、3~5年先を見越した新事業にも着手している。安心して任すことができる。これまで私に頂いた数々のご指導、ご鞭撻を新社長にも引き続き頂戴いただければ幸いである」との心境を述べた。
 一方、森澤新社長は、「全産業が厳しい経営環境下にある中、長年お世話になっている印刷・出版業界も同様の窮状に立たされている。出口の見えない環境下ではあるが、モリサワ、さらに私個人としても全身全霊を傾け、この業界のために努力していきたい」と所信表明した上で、新たな経営体制下における事業方針を明らかにした。
 新社長が経営の重点項目に挙げたのは「サポート体制の強化」「商品開発力の強化」「マーケット拡大」の3つ。
 まずサポート体制の強化では、「半ソフトウェアメーカー、半技術商社として事業展開する中で信頼を獲得できた最大の要素は、手厚いサポート体制である」との認識のもと、今後さらに紙媒体だけではなく様々なメディアに対応したサポート体制の強化を図っていく。
 また商品開発力の強化では、印刷・出版業界が紙+電子媒体に対応できる技術を早期に確立し、商品開発を進めていく。
 さらにマーケット拡大では、「文字は紙以外でも携帯電話、電子書籍、インターネットなど様々なメディアで必要とされ、もちろんそこにはマーケットがある」との観点から、さらに多彩なメディアにおいて社会貢献できる事業活動を展開していく。
 一方、強化事業については、Web/組み込み機器系/教育機関/官公庁/一般企業に対するフォント関連事業と、組版システム市場/用途の拡大、Web系ビジネスの確立を中心とする組版関連事業を挙げている。
 最後に森澤新社長は「フォントメーカーとして業界標準からメジャーブランドへと変革を遂げ、フォント・組版事業をコアにさらなる発展を目指す」との考えを示し、迅速かつ柔軟な経営に取組む意向を語った。
【略歴】
森澤彰彦(もりさわ あきひこ)
 昭和38年10月6日生まれ。昭和61年に独協大学法学部卒業後、(株)モリサワに入社。翌62年にアドビシステムズ社と日本語ポストスクリプトフォント共同開発で提携と同時に数ヶ月間、技術取得のために渡米。平成1年からのデジタルフォント製造開始と同時に東京・大阪に開設したDTPショールームの責任者に就任する。その後、サポートやマーケティング事業に携わるが、平成12年に取締役営業本部長として営業統括を担当する。平成18年に常務取締役執行役員営業本部長、19年に専務取締役執行役員営業本部長を歴任。21年5月26日付けで代表取締役社長に就任。
<団体歴>
▽(社)日本印刷技術協会 理事(平成15年5月~18年5月)・常務理事(18年5月~現在)
▽(社)日本印刷産業機械工業会 理事(18年5月~現在
▽(財)印刷図書館 理事(平成19年6月~現在)

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