2024年10月2日
「DNP高遮光パッケージ」の利用イメージ
大日本印刷(株)は、アルミ箔を使わなくても全光線透過率(フィルムを透過する光の割合)が1%未満となる「DNP高遮光パッケージ」を開発し、提供を開始した。
同製品は、DNP独自の印刷技術である材料の選定、加工条件によって、アルミ蒸着フィルムと同等の高い遮光性を実現した。遮光印刷を施したDNPの既存のフィルムパッケージと比べ、遮光性を10倍以上にすることに成功した。
賞味期限の長期化などに有効な、高い遮光性によって内容物を保護する包材に、従来は多くアルミ箔が使われてきた。アルミ箔は遮光性・防湿性に優れているが、近年は価格高騰や工業材用途の需要拡大などにより、アルミ素材の安定供給に課題があった。また、環境負荷低減の観点から、製造時のCO2排出量が多いアルミ箔を使わないパッケージへのニーズが高まっている。
これらの課題の解決に向け、DNPは今回、アルミ箔を使用せずに高い遮光性を実現した「DNP高遮光パッケージ」を開発した。