2016年9月30日
BASF、興人フィルム&ケミカルズとの共同で認証手法と製造体制を構築中
大日本印刷(株)は、再生可能原料を使用した「認証ナイロンフィルム包装材」を開発した。ナイロン樹脂の製造をBASF(本社/ドイツ)が、ナイロンフィルムの製造を興人フィルム&ケミカルズ(株)(=KJFC)が、ナイロンフィルムを使用した包装材の製造をDNPが担当し、また、サプライチェーン全体の製造プロセスを第三者認証機関が監査認証している。同ナイロン樹脂を用いた材料で、サプライチェーン全体で認証手法と製造体制を構築する。
「認証ナイロンフィルム包装材」は、世界大手総合化学メーカーのBASFが開発したマスバランス方式を利用している。この手法は、再生可能原料が石油由来原料を代替する効果をナイロン樹脂に配分するもの。実際にはナイロン樹脂の製造に再生可能原料は含まれないが、他の製品で使用した再生可能原料を厳密に管理し、第三者認証機関が製造や管理システムの監査を行うことで、ナイロンフィルムに再生可能原料による石油代替効果を付与する。BASF、KJFC、DNPの3社は、各製造工程で第三者認証機関であるテュフズード(本社/ドイツ)の認証取得を進めている。