2016年5月30日
大日本印刷(株)は、常温での内容物の長期保存が可能な口栓付きのアルコール飲料向け紙容器について、廃棄時に容易に切り開くことができる「解体しやすいタイプ」と、紙層と内装のフィルム層を簡単に剥がして分離できる「紙とフィルムを分離できるタイプ」の2種を開発した。12月から販売開始する予定。
「解体しやすいタイプ」は、牛乳パックを解体する要領で容器頭部を開き、容器頭部のカット線に沿ってハサミを入れ解体する。頭部は開封しにくく、ハサミで切りにくいという従来の口栓付きアルコール飲料向け液体紙容器の課題に対し、頭部の形状設計と材料の選定により、頭部シール部の密封性を維持しながら開封しやすくし、牛乳パックと同様に、ハサミで簡単に解体できるようにしている。
「紙とフィルムを分離できるタイプ」は、独自のラミネート技術とパッケージの形状設計により、紙層と内層に使用するアルミなどのバリアフィルムを、ハサミを使わずに簡単に分離できる液体紙容器。容器頭部のシール部を押し開くことで剥離のきっかけになる部分ができる構造。そこから底部に設けたカット線に沿って、紙層とフィルム層を剥がしていく。