2016年5月18日
液晶調光フィルムの活用例
九州ナノテック光学(株)(大分県速見郡、馬場潤一社長)と凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、液晶調光フィルム事業での協業に合意した。
液晶調光フィルムとは、液晶を使い電源のオン/オフで「透明」と「白濁」を瞬時に切り替え、通過する光をコントロールできるフィルム。この提携により、凸版印刷は九州ナノテック光学が持つ液晶調光フィルムの販売および独占製造権を取得。5月から液晶調光フィルムの販売を開始するとともに、九州ナノテック光学から技術支援およびライセンスを受けて生産ラインを新設し、2017年度前半期より量産を開始する計画である。
また、九州ナノテック光学は世界初となる、電源オフの際に「透明」で、電源をオンにすると「白濁」する新タイプ(リバースモード)の液晶調光フィルムの開発に成功し、9月から販売を開始する。この新製品は、非通電時が「透明」であるため、安全性が重視される自動車などの輸送機器をはじめ、さらなる用途拡大が見込まれる。この新製品についても、今後、凸版印刷が販売と量産を行う予定。