2014年8月20日
日光東照宮(栃木県日光市)と凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は共同で、VR(バーチャルリアリティ)作品「日光東照宮 国宝 陽明門」を制作。来年3月開館予定の日光東照宮宝物館に常設するシアターで一般公開する。
2015年に「400年式年大祭」を迎える東照宮の参拝者に対して社殿の意義や修復の重要性を伝えるのが狙い。東照宮の国宝「陽明門」を、三次元計測ならびに高精細撮影し、それらのデータを活用して制作したもので、500体以上の彫刻をデジタル化し、通常は高所にあるために見ることが困難な彫刻も、細部まで確認することができる。
また、江戸時代の記録や唐門の修復時の調査結果などに基づき、檜皮葺の屋根や現在とは異なる柱や彫刻の色などを再現。併せて東照宮が所蔵する重要文化財「東照社縁起絵巻」のデジタルアーカイブを実施し、描かれている内容から、家康公の功績と東照宮の由来を紹介する。