2012年11月5日
凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、放射性セシウムを吸着するゼオライト機能紙「FS-ZEO(エフエス・ゼオ)」のラインアップを拡充し、薄型の特殊シートを貼り合せて、敷設したゼオライト機能紙の回収性を高めた軽量タイプと、高強度の特殊シートを貼り合せて、耐加重などの強度を高めた高強度タイプの2種類の新製品を開発。最終処分場や高圧洗浄による除染の際の下敷き、フレコンバックなどの内袋用途として本格的な販売を開始した。
「FS-ZEO」は、東北地方の最終処分場において本格採用され、放射性物質を含んだ煤塵(ばいじん)からの万が一の放射性物質の流出が起きた際の土壌汚染を防止させるための下敷きとして活用されている。また福島県川内村で実施されている土砂や水などに含まれた放射性セシウム拡散防止の実証実験でも活用されている。
これら採用にあたっては、紙(ロール)の形状であることから施工が非常に容易であること、ゼオライトが重量比で80%以上含まれ吸着性能に優れること、機能紙がゼオライト粉とパルプで構成されていることから環境にも優しいことなどが評価されている。