2010年11月19日
大日本印刷(株)は図書館向けICタグラベルの加工にグリーン電力を使用し、CO2排出量抑制に協力していく。日本自然エネルギー(株)から購入する「グリーン電力証書」を利用することにより、ICタグラベルの加工に使用する電力をグリーン電力で賄う。
グリーン電力は、風力、太陽光、バイオマス(生物資源)などの自然エネルギーによって発電された電力。発電時のCO2排出量を抑えるとともに再生可能であるため、環境負荷が少ない。このグリーン電力のCO2排出量の抑制といった環境付加価値について、証書発行事業者が、第三者機関(グリーンエネルギー認証センター)の認証を得て「グリーン電力証書」を発行し、これを取引する仕組みが「グリーン電力証書システム」である。
同システムは、企業や自治体などが証書を購入するために支払った費用が、証書発行事業者を通じてグリーン電力の発電設備の維持や拡大などに利用されるため、企業や自治体などが使用する電力をグリーン電力で賄ったとみなすことができるというもの。発電設備を持たない企業や自治体などでも、証書発行を受けたグリーン電力相当分の自然エネルギーの普及に貢献できるため、環境保全活動の一環として同システムの利用が増加している。
同社は図書館向けICタグラベルの加工に年間1万6200kWhのグリーン電力の使用する予定。これにより、このICタグラベルの加工だけで年間5・4トンのCO2削減に貢献していく。
今後、グリーン電力を使用した図書館向けICタグラベルを、同社グループの(株)図書館流通センターを通じて公共・大学図書館へ販売していく。