2013年6月3日
(社)日本印刷産業連合会(足立直樹会長)は、「印刷業界における化学物質ばく露防止策推進のための洗浄剤等の改善のお願い」と題する要望書を平成25年5月31日付で(社)日本化学工業協会と印刷関連洗浄剤メーカーに提出した。
日印産連では、平成24年7月に労働衛生協議会を設立し、労働衛生セミナーの開催、「健康障害防止対策基本方針」の発表、「健康障害防止対策パンフレット」の配布など、各印刷事業所の健康障害防止対策推進に向け活動を展開。その1年間の活動の成果として、各印刷事業所が使用している洗浄剤等の危険有害性の情報が十分でないこと、また有害性の低いことが分かっている洗浄剤等の入手が困難であるという現状が把握されたことから、印刷業界団体として、洗浄剤等の改善と情報提供等に関する要望書を関連業界、メーカーに提出することに踏み切った。
日印産連は平成25年5月31日に日本化学工業協会を訪れ、要望書を提出。また印刷関連洗浄剤メーカー等については、同日付で計80社に対し直接送付した。要望書の主な内容は「SDSの記載内容充実及び確実・迅速な発行」「より有害性の低いことが判別できる化学物質使用促進」「より有害性の低いことが判別できる情報の提供及び明示」「有害性の高い化学物質を含んだ製品を販売する際の販売先への説明の徹底」など。
なお同要望の文書は日印産連ホームページにも掲載し、要望書が直接送付できなかった関連メーカー、販売店及び関連機関等に対し、広く公開している。