2013年1月23日
三菱重工印刷紙工機械(株)(清水雅巳社長)とリョービ(株)(浦上彰社長)の両社は1月23日、商業用印刷機事業の業務提携に向けた協議を開始することとし、両社の間で基本合意書を締結した。
両社は商業用印刷機としてオフセット枚葉印刷機を製造・販売しているが、同製品の市場は近年の世界的な経済危機の影響で先進国においては需要縮小傾向が見られ、市場競争が厳しい状況にあり、両社とも収益力を強化させるべく、リーマンショック以降構造改革を推進している。
このたび改革の一環として、商業用印刷機事業の競争力を高め、事業規模の維持・拡大と経営基盤の強化を図るため、将来における両社による合弁会社設立も視野にいれて、オフセット枚葉印刷機分野での業務提携の検討を行うこととした。
印刷機械市場は今後、新興国での需要拡大、先進国での高付加価値印刷機に対する需要の伸張が期待される中、両社はオフセット枚葉印刷機のラインアップの補完・拡充、開発力の強化、製造コストの低減、販売・サービス力の強化に向けて相乗効果を引き出し、グローバル市場で戦える体制を整え、プレゼンス向上を図っていく方策を共同で検討していく。
最終契約書を本年6月30日までに締結することを目処に、両社間で提携内容の詳細を協議していく。