2012年4月20日
日本製紙連合会が発表した3月の紙・板紙需給速報によると、紙・板紙の国内出荷は前年同月比1.9%増、前年8月以来7ヵ月ぶりの増加。うち、紙は2.9%増(7ヵ月ぶり)、板紙は0.5%増(2ヵ月連続)。主要品種は包装用紙、衛生用紙を除き増加した。
紙・板紙の輸出は前年同月比38.7%減、19ヵ月連続の減少。震災以降、紙を中心に国内向けの優先や円高等により大幅な減少は継続するも、落ち幅は縮小傾向。
新聞用紙の国内出荷は前年同月比12.5%増で、昨年3月の震災の反動増等により大幅な伸び。ほぼ一昨年の水準まで回復した(2010年比1.5%減)。
一方、印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比3.4%増で、昨年3月の震災の反動増により7ヵ月ぶりに増加するも、輸入の大幅な増加等が影響し一昨年の水準には届かず(2010年比9.6%減)。輸出は45.5%減で、量的には回復傾向だが、主力の塗工紙を中心に18ヵ月連続の減少。