2011年10月28日
兵庫県印刷工業組合(水落充理事長)と兵庫県グラフィックサービス工業会(山本康二理事長)は10月26日、神戸市中央区のオリエンタルホテルにおいて、兵庫県警をはじめ兵庫県弁護士会、暴力団追放兵庫県民センター担当幹部出席のもとに「暴力団等排除対策会議」を開催。暴力団並びに反社会的勢力からの印刷物の注文を拒否する決議文を採択し、該当する印刷物の受注拒否を宣言した。
兵庫県は、全国で44.4%の勢力をもつ組織を有しており、取締りを強化している兵庫県警から「暴力団排除条例(4月1日施行)」に基づいて9月に印刷物の受注拒否要請が兵印工に行われて以来、わずか1ヵ月足らずでの開催であり、その対応に県警はじめ、出席した関係機関や団体から感謝と敬意の意が表された。
これまで暴力団や反社会的勢力から受ける印刷物としては、名刺やハガキの他、絶縁・破門状、シール、招待状、チラシ類など多岐にわたり、とくに量的提供が可能なために社会への影響が大きいという印刷の「力」を重視したことによる。
こうした排除運動は、既に金融/保険業界をはじめ、ホテル/旅館業界、不動産業界などで行われており、印刷業界では全国初となる。「不当・不法な要求に応じない。暴力団との関わりを断つ絶好の機会」と、一致団結による排除の姿勢を強くしている。