2017年7月5日
(公社)日本印刷技術協会(JAGAT、塚田司郎会長)は7月3日、DTPエキスパート認証制度の試験方式を一部改定することを発表した。
DTPエキスパート認証制度の試験は、印刷およびDTPに関する知識を問う択一式の学科試験と約4週間の期間内に課題を提出する実技試験から構成され、今回の改訂では、課題提出方式としてPDF/X-4を採用する。
従来の課題提出方法は、国内の印刷業界でもっとも普及していたPDF/X-1aという印刷データ方式に限定していたがPDF/X-1a方式では「透明効果」に対応できないという制約があり、出力トラブルの原因となることがあった。しかし、現在では、最新のRIP(印刷データ変換装置)であるAdobe PDF Print Engineが普及したことで「透明効果」を保持したPDF/X-4データを扱うことができ、トラブルの少ないワークフローが確立したことから実技課題の形式にPDF/X-4を採用することとなった。
試験方式変更は、2017年8月27日に実施する第48期試験より適用される。