2015年2月27日
全日本印刷工業組合連合会(全印工連、島村博之会長)は、印刷用紙値上げに関する要望書を2月25日付で日本洋紙板紙卸商業組合(日紙商、吉川正悟理事長)に送達した。
同要望書では、「平判と巻取の価格差の拡大、直需と印刷会社の間に生まれる一物多価の考えに基づいた価格修正など、製紙メーカー各社に訴え、改善を図るよう求めてきたが、それらの改善がまったく図られていない状況にあっての今回の値上げ発表は、私どもの声を無視した行為」と、抗議した上で「紙の印刷物を通じて、生活・文化に貢献するという使命は、製紙業界、紙流通業界と印刷業界の3者に課せられた義務であり、この使命を達成するためには、それぞれの業界が相手を尊重し、意思の疎通と理解を図ることが必要」と、改めて3業界の相互理解による「健全で透明性かつ公平性のある価格体系」の実現を強く訴えている。