2012年7月19日
大阪府印刷工業組合(吉田忠次理事長)は、大阪の校正印刷会社が発端となった胆管がん発症問題について、一般社会において「校正印刷会社」と「一般印刷会社」の区別は付かず、すべての印刷会社が同様の状況であるという間違った認識が広まっていることから、在阪報道機関に対してその区別や発端となった校正印刷会社の特殊な作業環境を考慮した報道を求める要請文を提出した。
吉田理事長は、「事実は事実として真摯に受け止め、対応していかなければならないが、しかし報道による影響が印刷従事者およびその家族はもとより、一般市民にまで大きく及んでおり、さらには印刷業界に対するイメージは大きく損なわれ、雇用問題にも発展している」とし、今回の報道機関への要請文提出を決めた。
大印工組では、予防的観点から「有機溶剤の分類と規則および有機溶剤中毒予防対策」についての文書を全組合員に発信し、注意喚起を行うとともに、セミナー開催や健康診断での血液検査項目の追加に取り組むことを決め、不安解消に努めていく考え。
セミナー(大阪会場)の概要は次の通り。
▽主催=(社)日本印刷産業連合会/労働衛生協議会
▽日時=8月1日(水)午後3時〜6時15分
▽会場=太閤園 別館ガーデンホール
▽テーマ=「印刷事業所における労働安全衛生対策セミナー」〜化学物質による健康障害防止対策について〜