2008年9月1日
印刷工業会(山口政廣会長)は、化粧シートからの4VOC(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン)放散に関する自主表示制度を策定し、8月中旬より運用を開始している。
同制度は、化粧シートから放散する4VOC(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン)の気中放散速度に関し、その適合基準を定めること及び表示に必要な事項を定めることにより、消費者に対し、安全性かつ居住性に優れた内装建材などの供給を図ることを目的としている。
この「化粧シートからの4VOCの放散速度基準の自主表示」に関して印刷工業会では、化粧シートを「紙」、「複合シート(少なくとも一層が紙)」、「フィルム」、「その他3種以外の化粧シート」の4つに分類し、自主表示制度規定を制定。さらに同規定適用製品は、この4つの化粧シートの種類ならびに使用されるインキの4VOCの有無により、タイプ1(全てのシート/使用インキVOC無)、タイプ2(紙及び複合シート/使用インキVOC有)、タイプ 3(フィルム及びその他/使用インキVOC有)の3タイプに分類される。
印刷工業会では、同制度策定に合わせ、同会ホームページにおいて4VOC専用ページを開設しており、申請者は、必要事項を入力し、審査後、適合表示を許可する旨の「4VOC基準適合登録書」により登録番号が発行される。また専用ページでは、一般ユーザーが登録番号によって購入製品の適合タイプを確認することも可能となっている。
なお表示方法については、印刷工業会が指定するラベル形式による表示となっているが、印刷工業会表示登録、適合表示、登録番号の記述事項が満たされていれば、登録者既存のラベル形式を採用することもできる。