2015年10月30日
左から、マンスフィールド氏、藤原社長、河原一郎執行役員
コダック(同)(藤原浩社長)は10月30日、イーストマン・コダック社エンタープライズインクジェットシステム事業部ワールドワイドマーケティングのトップであるウィル・マンスフィールド氏の来日に伴い記者懇談会を開催。フルカラーインクジェット印刷機「Prosper6000プレス」の技術面での優位性をはじめ、各分野における活用事例を紹介した。
マンスフィールド氏は、Prosper6000の販売ターゲットについて、「ヒートセット オフセット輪転機およびドロップ・オン・デマンドIJ印刷機のオーナー」とした上で、「トラディショナルな印刷から脱却し、小ロット対応、セグメント化、あるいはパーソナライズされた印刷にシフトするため、生産性、品質、コストの最適なコンビネーションを提供するもの」とProsper6000を位置付けた。
技術的優位性については、インク液滴生成スピードが対ドロップ・オン・デマンドで最高10倍におよぶStreamインクジェットテクノロジーと複数ポイントでのインターステーション近赤外線乾燥などに言及。コンティニュアスインクジェット方式のStream IJ 技術では、インク中の保湿剤を低減できるため、乾燥性が高く、インクコストも安価で、高いインクカバレッジの仕事に対応できる。また、CM+乾燥+Y+乾燥+乾燥+K+乾燥といったインターステーション近赤外線乾燥の機構によっても高いインクカバー率に対応でき、コントラストとディテールも向上することを解説した。