2024年11月1日
実機テストも行われた高速枚葉グラビア印刷機「HGC-41」
版はシリンダータイプ
広瀬鉄工(株)(本社/大阪市東成区東中本3-12-31、広瀬安宏社長)は10月7日から31日まで、本社工場内において高速枚葉グラビア印刷機「HGC-41」(菊全判)のデモンストレーションイベントを開催し、パッケージ印刷分野における「付加価値の創造」を訴求した。
同機は、高速オフセット印刷機用のフィーダーを採用し、ダブルグリッパーによる搬送によって紙厚にかかわらず用紙を安定かつ高速で搬送。高い生産性を誇るとともに、新型フロントレイとサイドレイによる見当装置の採用で高速見当性にも優れている。
開発当初は、表面加工やスポットコーティング用途で導入が進んだが、最近は加飾による付加価値創造を目的とした用途での引き合いが多く、小ロットの金・銀・パールの加飾を、フレキソやオフセットでは再現できない輝度で内製化するケースが増えている。また、シリンダータイプの版を採用することで、グラビアプレート版(板グラ)に比べて見当合わせを含めた版替え時間を大幅に短縮できるのも大きなメリットとなっている。
会期中は、インキメーカーや印刷会社らが資材を持ち込み、実機テストも行われた。