2017年1月19日
新型加飾フィルムの断面図
大日本印刷(株)は、射出成形と同時にその熱圧を利用して樹脂成形品と加飾フィルムを貼り合わせる射出成形加工(以下:同時加飾成形加工)において、表面の凹凸(以下:テクスチャー)で様々な触感も付与できる新型の加飾フィルムを開発した。視覚効果に加えて「触感」を付与できる新たな加飾フィルムとして、自動車などの内装材向けに発売する。
今回、フィルム構成を見直し、熱圧を吸収する保護層を設けることにより、同時加飾成形の加工後でも表面のテクスチャーを維持し、触感を付与することが可能になった。主流の製造方法としてコスト面で優れている既存の同時加飾成形加工に対応しており、従来と比べて低コストで触感を付与することができる。
また、金型でテクスチャーを成形する方法と比べ、加飾フィルムを変えることで様々なパターンのテクスチャーを付与することが可能となり、柄の自由度が向上する。