2016年10月28日
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(=ggg、東京都中央区銀座7-7-2)は11月11日から12月24日まで、第356回企画展「榎本了壱コーカイ記」展を開催する。
榎本了壱氏は、時代の気配を鋭く捉え、アート、デザイン、演劇、雑誌編集、公募展の企画など、さまざまなジャンルの文化の海を横断的に「コーカイ」してきたクリエイティブ・ディレクター、プロデューサー、デザイナーである。
澁澤龍彥の遺作「高丘親王航海記」に啓示を受けて誕生した渾身のカリグラフィと大規模な絵画作品をはじめ、誰もが参加できるコンテンツの先駆けとなったサブカルチャー誌「ビックリハウス」、既成概念を突き破る新しいクリエイターの発掘を試みた「日本グラフィック展」など、1970年代、80年代のカルチャー・シーンに多大なる影響を与えてきた仕事の数々。寺山修司と天井桟敷の活動や勅使川原三郎のダンスのポスターなど、グラフィックデザイナーとしての仕事。そして、榎本氏の脳内を垣間見ることができる膨大な量のアイディア・ノート「脳業主技」など、今回の企画展では、ぎっしり詰まったエノモト・ワールドが放出される。