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drupa2016レポート|ランダ、B1ナノグラフィック印刷機3モデル

2016年6月2日
Landa S10
Landa W10

 drupa2012で一躍話題を独占したランダ社(イスラエル)は、今回のdrupa2016において展示スペースを2倍の3,000平方メートルへと拡大し、ナノグラフィック印刷機3モデルを展示実演している。
 Nanographic Printing Processとは、水性インクを使った新しいデジタル印刷技術。その中核をなすのは、数十ナノサイズの顔料粒子を色材として含むLanda NanoInkだ。
 まず、NanoInk各色は、紙などの被印刷媒体ではなく、熱をもったブランケットコンベヤーベルト上に射出されてイメージを形成。描画されたイメージは、インクの水分がすぐに蒸発することで極薄のポリマー膜(オフセット画像のインク膜厚の半分である500ナノメートル)となり、転写のために原反と接触して圧力がかかると、原反に浸透することなく、強く瞬間的に接着する。
 高い耐磨耗性や耐スクラッチ性を持つだけでなく、コート紙、上質紙、厚紙、プラスチック、特殊紙といったすべての既成印刷用原反に対して、いかなる事前処理やコーティング、また印刷後の乾燥も不要である。同技術は、極薄のインク膜厚であることから、デジタル画像形成においてページ単価を抑えることが可能で、また水性インクであることからエネルギー効率が良く、環境に優しいプロセスでもある。
 この技術を使ったナノグラフィック印刷機ラインアップの枚葉機としては、折りたたみカートンやPOPの印刷に適し、B1判を毎時1万3,000枚処理するLanda S10片面機と、商業印刷向けで毎時6,500枚のLanda S10P両面機を展示実演している。解像度は1,200dpiで、CMYK+OBG+1色の8色に対応。最大シートサイズは750×1,050ミリ。
 一方、用紙幅1メートル(41インチ)に対応するLanda W10高速ウェブ印刷機は、プラスチック包装フィルム、紙、段ボール、アルミホイルなどの被印刷物に毎分200メートル(656フィート/分、片面印刷時)の速度で8色印刷を行うことができる。
 同社はdrupa会場で受注活動を行うとしており、ナノグラフィック印刷機の出荷開始は2017年初めを予定している。
 また、前回同様、会場ではIndigoの生みの親で「デジタル印刷の父」として知られるランダグループ会長のベニー・ランダ氏自らが行うシアタープレゼンテーションが1日5回行われ、毎回満席の盛況を呈している。

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