2015年11月18日
およそ100名が聴講
(公社)日本印刷技術協会(=JAGAT、塚田司郎会長)は11月17日、大阪で地域会員の集い「JAGAT近畿大会2015」(旧「JUMP」)を開催。「印刷の『未来を創る』〜新たな価値づくりへの挑戦」をテーマに講演会と情報交換会&懇親会が催され、およそ100名が参加した。
まず、キーノートでは森澤彰彦副会長(モリサワ社長)が「印刷業界に求められるイノベーション」と題して講演。2030年には広告費全体の半分を占めると予想されるインターネット広告費の急伸を示した上で、「紙の強みはすべてのマーケティングチャネルと並べて使って初めて発揮される」とし、それを実践する出版社の事例を紹介。「印刷は主体的に紙とITを組み合わせることで必ず成長できる」との考えを示した。
続いて、JAGAT研究調査部の藤井建人部長・主幹研究員が「印刷業界の最新動向」と題して、「印刷白書」「印刷産業経営動向調査」「印刷会社と地域活性」という3つの報告書から印刷産業の現状を分かりやすく解説。さらにJAGATの郡司秀明専務理事・首席研究員による「『未来を創る』から見る今後の印刷業」と題した講演では、印刷会社がこの数年間で取り組むべき分野として「マーケティングオートメーション」の重要性を解説。デジタル印刷技術を絡めたイノベーションの必要性を示唆した。