2015年10月6日
京都dddギャラリー(京都市右京区太秦上刑部町10)は、11月9日〜12月22日まで、第205回企画展「ニッポンのニッポン ヘルムート シュミット」を開催する。
ヘルムート シュミットはオーストリアで生まれ、スイスのバーゼルでエミール・ルーダーのもとタイポグラフィを学び、現在は大阪を拠点に活動している。大塚製薬の「ポカリスエット」「エネルゲン」、そして「IPSA」のロゴなどをデザインしている。
青年のシュミットが、スイスのティポグラフィシェ・モナーツブレッテル誌の依頼で書いた最初の記事「畳」が登場したのが1968年。日本のフォルムや暮らしの中の道具にタイポグラファの目を通して着目し、職人を訪ね、その中で造詣を深めていくうちに、かつて存在した、そして今も存在している日本、さらにこれから発見されるべき日本をシュミットは伝えたいと思っていた。
同展は、シュミットのフレッシュな目を通して見た日本の寡黙な美を、美しい言葉と写真とタイポグラフィで紹介する。