2014年11月27日
早稲田大学名誉教授 工学博士の吉村作治氏
(株)モリサワ(森澤彰彦社長)のユーザーで構成するモリサワ会(浅野健会長)の秋季研修会が11月26日、東京・千代田区のホテルグランドパレスにおいて開催され、およそ80名が参加した。
冒頭、挨拶に立った浅野会長は、「コミュニケーション能力」の重要性に言及した上で、スマホやパソコンを使った文字によるコミュニケーションが氾濫する現状に懸念を示し、「コミュニケーションは人類を高度に成長させたと同時に、いまでも様々な課題を突きつけている」と述べ、この後の講演内容に期待を語った。
今回の研修会は、早稲田大学名誉教授 工学博士の吉村作治氏が「ヒエログリフで学ぼう」と題して講演。この中で吉村氏は「象形文字には意味がある。しかし、言葉はあるが文字がない文明も多く、これらはその音(おん)を文字にしたため、文字ひとつでは何も伝えられない」と述べ、「象形文字をこの21世紀に持っているのは日本だけ。誇りを持つべきだ」と訴えた。