2014年7月30日
水なし印刷技術採用で課題を克服した「J-Print」(菊全判両面8色機)
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)と東レ(株)は7月30日、(株)ファビオ(岡山市南区、池上鎌三郎社長)の協力を得て「水なし印刷によるリノベーション効果とその収益性」と題したセミナー&工場見学会を開催した。
ファビオは、2000年を境に製版専業から転身を図った印刷会社。刷り出し色合わせ時間がかかっていたことや色調不良、裏移り、ファンナウトによる見当不良、印刷機のダウンタイムロスといった課題解決に向けて2013年、導入から7年経過している菊全判両面8色機と、同じく11年経過している菊半裁4色機の徹底したメンテ体制を構築し、水なし化に着手。課題を克服するとともに、Japan Color標準印刷認証取得で継続的な品質安定化を達成している。
講演で池上社長は「とくに大変な思いをした記憶はない。ファビオは水あり印刷には戻らない」と述べ、成功の理由を赤裸々に公開。また同社の「水なし化」を指導するタケミ(株)(さいたま市浦和区)の柴崎武士社長が機械メンテの重要性などを解説した。