2012年5月23日
Indigo 7600
HP Indigo5600/7600/W7250は、黒をCMYの3色合成によって表現することで、通常の4色印刷時と比較して印刷速度が最大33%向上する新機能「生産強化モード(EPM)」を標準搭載。従来のプラットホームに多くの機能が追加された機能拡張モデルとして登場した。
Indigo5600は、EPMで90ページ/分のカラー印刷が可能な枚葉機。合成紙の印刷用に、メディアを回転させずにインキ転写を一度で行う「ワンショットプロセス」を採用。これによりメディアの伸縮を最小化し、見当精度が向上。テスリン紙、PVC、PET、PCおよびその他の合成紙に特殊用途の印刷物を作成できる。また、紫外線を当てると発光する「インビジブルインキ」を搭載することでセキュリティ機能を付加したアプリケーションにも対応する。
同7600は、EPMで最速160ページ/分のカラー印刷を実現する枚葉機。新たにリアルタイムの損紙自動検出機能、隆起印刷やエンボス加工等の高付加価値印刷を可能にする特殊な機能をオンプレスで搭載した他、オプションのライトブラックインキに対応することで、印刷スピードが向上し、より高品質なグレースケール印刷を実現。モノクロジョブにライトブラックをスポットカラーとして採用することでコストを約25%低減できる。
同W7250は、EPMの採用により、320ページ/分のカラー印刷、960ページ/分のモノクロ印刷を実現する大量印刷向けのロール機。1ヵ月で最大1,000万ページ/A4サイズのフルカラー印刷に対応できる耐久性に加え、今回新たに2台のプリントエンジンにおける色の一貫性を向上させる新しいカラーマネージメント機能を搭載している。
なお、これら新機能は、従来機のIndigo5500、同7500、同W7200において、2012年夏よりフィールドアップグレードで使用可能になる予定。
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