2016年12月21日
「マリーンフレックスLM」の印刷物
DICグラフィックス(株)(谷上浩司社長)は、高濃度印刷を実現するパッケージ用水性フレキソインキ「マリーンフレックスLM」を開発した。
インキ中の揮発性有機化合物(VOC)を5%未満に抑え、地球環境負荷低減に配慮するとともに、欧州の食品パッケージの安全性に関わる「スイス条例」にも対応可能な世界基準のインキ。同社が保有する配合技術と分散技術を駆使し、印刷適性を損なうことなくインキの高濃度化に成功したことで、印刷品質をグラビア印刷と同等レベルにまで高めることを可能にした。また、バインダーとなる樹脂を構造から見直し、インキ高濃度化によるラミネート時の接着強度低下を防ぐとともに、版から基材へインキ転移後、版面に残ったインキの再溶解性を高めることで印刷品質の安定化を図っている。