2017年10月18日
会見する宮﨑社長(左)、ミューラーチェアマン(中央)、五反田隆取締役営業技術部長
ミューラー・マルティニジャパン(株)(宮﨑靖好社長)は10月17日、ミューラー・マルティニグループ・チェアマンのルドルフ・ミューラー氏の来日を受けて本社内で記者会見を開いた。
まずミューラー氏は、5月開催のチャイナプリント、9月開催のプリントシカゴにおいて同社が大きな成果を挙げたことを報告した上で、とくに北米市場について「小ロット化の傾向が続き、デジタル印刷が速いペースで成長。とくに興味深いのはハードカバーが注目を集めていることだ。おそらく納期の短縮がより重要になった結果、印刷の仕事が中国から戻っているからだ」との見解を示した。
さらに「低い失業率と熟練労働者の確保が難しいことで、より自動化の重要性が増している。当社のプリントショーでのメイントピックはワークフローとコネックスだった」と述べ、同社が提唱する「フィニッシング4.0」の有用性に言及。「生産システムは電子データに基づいて個別の製品ごとに自動的にセットアップされなければならない。このためには高度な自動化技術と精密なマシン構造が必須だ。作業者の介入を必要としない、あるいは最小限に抑えるタッチレスワークフローが理想的である。マシンと顧客との間の接続性は、ミューラー・マルティニのすべてのマシンのプラットフォームであるコネックスが担う」と説明した。