2017年4月13日
会見するルドルフ・ミューラーチェアマン(左)と宮﨑ジャパン社長
ミューラー・マルティニジャパン(株)(宮﨑靖好社長)は4月12日、ミューラー・マルティニグループ・チェアマンのルドルフ・ミューラー氏来日を受けて本社内で記者会見を開いた。
まずミューラー氏は、drupa2016の成功に言及した上で、「世界における印刷物のウルトラショートランへの傾向は無視できない状況」との認識を示し、広幅のインクジェットウェブ印刷機が急速に普及する中、「自動化」「接続性」「可変」「タッチレス」という4つの要素からなる「フィニッシング4.0」のコンセプト・考え方の必要性を訴えた。
さらに「ブックオブワン」や「高性能VDP機能(可変データ印刷)」によって市場における競争力を維持し、新しい市場セグメントの創出を試みる米国の印刷製本会社の事例を紹介。一方で、「日本におけるデジタル印刷への切り替えは非常にゆっくりとしたもの」との認識を示し、その中でもKADOKAWAやウイル・コーポレーションによるデジタル書籍生産プロジェクトが市場を牽引することに期待を語った。