2016年12月26日
富士フイルム(株)(助野健児社長)は、平成29年1月1日付けで「インクジェット事業部」を新たに設立する。
近年、インクジェット技術は、短納期、多品種少量生産、バリアブル印刷が可能という特長から、カタログやダイレクトメールを印刷する商業印刷分野、サインディスプレー分野に加え、食品・日用品の包装容器、布地や壁紙・床材などを印刷する産業用途においても使用されており、その活用範囲が拡大。昨今では、樹脂や金属を用いて立体構造物をつくる3Dプリンティング、電子回路を形成するプリンテッドエレクトロニクスといった分野でも活用されはじめ、さらなる市場拡大が期待されている。
今回同社は、新たにインクジェット事業部を設立することで、「ヘッド」「インク」「画像処理」すべてを自社グループ内で一貫して開発できる強みを活かしながら、さらなる経営資源の集中を行い、商業印刷のみならず、今後の成長が見込まれる産業用途や3Dプリンティングなどの新規分野における新ビジネスを創出し、平成33年度に同事業で1,000億円の売上拡大を目指す。