2016年4月20日
4月18日の授賞式のようす
(株)伊藤園と凸版印刷(株)は、日本製紙(株)と協働して開発したリサイクルができる「アルミレス紙パック飲料容器」の開発で、第25回地球環境大賞(主催:フジサンケイグループ)の環境大臣賞を受賞した。
従来の紙パック飲料容器は、長期保存するために、容器の内側にアルミ箔を使用しているが、飲用後に容器をリサイクルするためには、紙とアルミ箔を分離しなければならず、その手間と分離の難しさから、リサイクルの仕組みが利用できず、廃棄されていた。
この課題を解決するため、2010年に伊藤園は、アルミ箔に代わる環境配慮型フィルムとして、当時、食品、化粧品類やトイレタリーなどの包装に使用されていた凸版印刷製の透明ハイバリアフィルム「GLフィルム」に着目。4年にわたる開発を経て、酸素透過性等で、従来製品とほぼ同等の品質保持性能を持つ容器の開発に成功。常温で長期保存可能な野菜飲料の紙パック飲料容器として初めて、牛乳などの紙パックと同じリサイクルの仕組みを利用することが可能となり、今回、環境負荷の低減につながるものとして評価された。