2014年9月26日
製造業としての誇りを全社で共有
北東工業(株)(本社/大阪市中央区上町1-19-4、東條秀樹社長)はこのほど、世界初となる「水なしLED-UV印刷」の実用化に成功した。
同社は昨年、水なし印刷技術の採用で、老朽化が進む2台の主力マシン「J-Print(菊全判両面8色機)」を再生。いわゆる両面機の機構に起因する欠点を「水なし印刷技術によるリノベーション」によって克服し、印刷の品質精度や作業性向上に成功している。
この成功体験を引っ提げ、一昨年の秋に導入したLED-UV乾燥装置付き菊半裁4色機「オリバー466SD」の水なし化に着手したのが昨年5月。2ヵ月に1回のペースでトライアンドエラーを繰り返し、1年2ヵ月の歳月を費やして実用化に漕ぎ着けた。
弱冠19歳で世界初の快挙を成し遂げたオペレータの稲永禎浩氏は、「汚れとの戦いだった」とし、「汚れない、色ムラがない、当然のことながらUVなのでブロッキングが起こらない。良いこと尽くしだ」と語る。
今回の挑戦について東條社長は「製造業としての誇りを全社で共有できたことは大きな財産となった」と語っている。