2014年4月11日
今秋にはインクジェット技術を用いたデジタルラベル印刷機の発表を予定
ハイデルベルグ社(本社/ドイツ、ゲーロルト・リンツバッハCEO)は、先頃開催されたプレスカンファレンスにおいて、同社が目指すデジタル印刷市場への戦略について全世界に向け発信した。
同社では、デジタル印刷市場の将来性を見込んでインクジェット技術に焦点を絞り、数多くのビジネスパートナーと協働する「シナージェティクス戦略」を展開し、商業印刷・パッケージ印刷市場に向けた新しいデジタルソリューションの開発を推進していく。
この戦略は、同社の品質基準に見合う高品質で信頼性の高い産業用インクジェット印刷システムを共同開発し、斬新なアプリケーションと合わせ印刷企業に提供することを目的とし、すでに専門の諮問機関も設立している。その成果として今秋に、富士フイルムのインクジェット技術をベースにしたデジタルインライン印刷システムをガルス社のラベル印刷機に組み込んだデジタルラベル印刷機の発表を予定。また両社は、インクジェット技術を基盤とした商業印刷・パッケージ印刷市場向けのシステム開発にも着手している。
さらにインクジェット技術の応用により、3次元物体に対応するデジタル印刷システムとして新開発された4D印刷ソリューション「ジェットマスターディメンション」やリコーとの協業による「ライノプリントCデジタル印刷システム」の販売も加速させていく方針。