2014年3月4日
インキメーカー各社から相次いでオフセットインキの値上げが発表されている。
各社とも、顔料や樹脂、植物油、溶剤などといった主要原材料の価格高騰や、生産や配送に関わる電力や燃料などのユーティリティコスト上昇を主な理由とし、「継続的な原材料高騰は企業の自助努力で吸収できる限界を遙かに超えている」とした上で、「安定供給を確保していくために、やむをえず価格改定を行う」という姿勢だ。
DICグラフィックスの値上げは4月1日出荷分から(前回の値上げは昨年10月)。値上げ幅は、1kgあたり枚葉インキが60〜80円、オフ輪インキが50〜70円、UVインキが40〜60円。
東洋インキは3月20日出荷分から(前回は昨年7月)。値上げ幅は、1kgあたり枚葉インキが20円、オフ輪インキが20円、UVインキが40円。
サカタインクスは4月1日出荷分から(前回は2011年6月)。値上げ幅は、1kgあたり枚葉インキが50円〜70円、オフ輪インキが40円〜60円。
東京インキは4月1日出荷分から(前回は2011年4月)。値上げ幅は、1kgあたり枚葉インキが40〜60円、オフ輪インキが30〜50円。
大日精化工業は4月1日出荷分から(前回は昨年10月)。値上げ幅は、1kgあたり枚葉インキが60〜80円、オフ輪インキが50〜70円。
なお、各社のほとんどが同時期にグラビアインキおよび接着剤の値上げも実施する予定。